お墓にある
墓石は、今では当たり前となっていますがどんな歴史があるかご存知でしょうか?
そこで今回は、
墓石の歴史についてご紹介します。
▼
墓石の歴史
■
墓石の始まりは平安時代
墓石は仏教伝来の影響で平安時代から始まったといわれています。
平安時代以前は、あらゆる方法で土中の埋葬がおこなわれてきました。
中には石を使わないお墓も多くありました。
■
墓石は上流階級のみに使われていた
仏教が伝来し、火葬がおこなわれるようになり、古墳や殯などの葬儀は禁止されるようになりました。
上流階級である貴族たちの間では、石塔と呼ばれる宝篋印塔・宝塔などが建立されました。
ただ、石材は高度な技術が求められ、
墓石は高価なものだったので上流階級にしか使われませんでした。
■庶民に
墓石が広まったのは江戸時代
鎌倉室町時代は石塔文化の最盛期を迎えましたが、庶民に広まったのは江戸時代です。
檀家制度により、仏事が定着したので共同墓地に
墓石が建立されるようになりました。
また、経済向上により
墓石が手に入りやすくなりました。
■明治時代以降
明治時代に入ると、家族墓へと変わります。
家族墓には○○家之墓と刻まれ、家族や祖先を礼拝することになりました。
そして高度経済成長期には、お墓ブームが起き、多くの
墓石が建立されるようになりました。
▼まとめ
墓石は平安時代から始まり、当初は貴族だけのものでした。
しかし、時代背景が変わるとともに次第に庶民に広まり、今では当たり前のものとなりました。
墓石は形状を変え、今の形となりましたが、昔も今も役割は変わず、故人を思うためのものです。